チームミーティング2012

2012.07.13

松戸市小金原しんぽ歯科医院の新保です。
去る7月7日・8日と山形県酒田市にある東北公益文化大学で開催されたチームミーティングに参加してきました。
チームミーティングとは酒田で開業されている予防歯科の第一人者である熊谷崇先生が科した課題をクリアした医院のスタッフが年一度酒田に集まり2日にわたり研修を行う事を呼んでいます。
衛生士柴田・沼田・宇佐見とクリニカルコーディネーターの石川と私の5名が今回参加者
7日の午前の目玉は

講演:「医療の質を測定し改善する:聖路加国際病院の試み」
  福井 次矢先生(聖路加国際病院院長)

伯父が内科にいたこともあり聖路加には興味がありましたがあのような有名な病院でも医師の能力にはかなりのバラツキがあったり様々な問題を解決するために色々な取り組みがなされていることを知り大変勉強になりました。
 
翌日8日は楽しみにしていたヘンリー武井先生の講演が有りました

「Patient Orientated Dentistry: Current Status of Periodontal and Implant Therapy 」
「患者中心の歯科医療:歯周治療とインプラント治療の現状」

 Henry H.Takei先生(UCLA歯周病科名誉教授)

国民健康保険の無い米国において歯科治療は日本と比較して大変高額であり訴訟の問題もある為、日本であればダメそうな歯でもとりあえず使ってみて?なんて場面はよくありますが、そのとりあえずの治療がウン十万円な訳ですからお互い真剣です。

要するに長持ちする確立の低い歯に時間と費用を掛ける位なら早く抜歯してインプラントとなってしまいがち。ただし治療の根拠をきちんと説明し納得してもらう訳ですから読む文献の量は半端じゃ有りません、そこはすごいと認めざるをえません。

この難しい問題に大御所のヘンリー先生が長期症例をまじえ分かりやすくレクチャーしてくれました。会場中の衛生士達も皆真剣に聞き入っていました。

ミーティングは夕方までですが我々は秋葉原で行われているusc歯周病科のホーマーザ先生のインプラント周囲のティシュマネージメントについてに参加のため移動、なんと会場は我が家の目の前でしたがスーツケースを持ったまま会場へ、

是非聞きたかったのはショートインプラントの考察、ザデ先生とは去年香港へ一緒に行ってからおつき合いさせてもらっていますが、短い8ミリ、9ミリのインプラントの使い方を本当に熟知されており、いつも大変勉強になります。通常11ミリ以上の長さのインプラントを埋められない場合、骨を造るために大変な痛みや腫れが伴う処置が必要になりますが、短いインプラントを使うことで回避することが可能になります。うまく使いこなすことで患者さんのメリットは計り知れません。

結局、会場では時間が足りず食事へ、

神戸牛の鉄板焼きを食べながらまたまたインプラントについて色々な臨床のヒントをもらいました。

アストラテックの桐山社長はじめ皆さん楽しいお話有難う御座いました。

  左:ヘンリー先生 右:福井先生