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インプラント治療後のメンテナンスを怠ると危険!?インプラント周囲炎とメンテナンス方法を解説

2023.12.21

インプラント治療は、抜けてしまった歯を補う治療方法として、現在多くの人に選ばれています。

しかし、インプラント治療後の適切なメンテナンスを怠っていると、インプラント周囲炎を起こす可能性があります。このブログ記事では、インプラント周囲炎のリスクと適切なメンテナンス方法について詳しく解説します。

 

インプラント周囲炎とは?

インプラント周囲炎は、インプラントの周囲の歯肉が炎症を起こし、骨を溶かしてしまう病気です。を支える骨や歯肉に炎症が生じる病気です。

症状としては、歯肉の腫れ、赤み、出血、場合によっては痛みを伴います。重症化すると、インプラントの固定が不安定になり、最悪の場合はインプラントが失われることもあります。

メンテナンスの重要性

インプラント治療後のメンテナンスは、インプラントの長期的な成功に不可欠です。適切なオーラルケアを行うことで、インプラント周囲炎のリスクを大幅に減少させることができます。

メンテナンスの基本

①定期的な歯科検診

専門家による定期検診は、インプラントの健康状態をチェックし、初期の問題を発見するのに役立ちます。

②正しいブラッシング

インプラント周りの歯肉は非常にデリケートです。柔らかい歯ブラシを使用し、優しく丁寧にブラッシングすることが重要です。

~正しいブラッシングの手順~

〇適切な歯ブラシの選択

柔らかい毛の歯ブラシを選びます。硬い毛のブラシはインプラントや周囲の歯肉にダメージを与える可能性があります。

〇ブラッシングの角度

歯ブラシを歯肉線に対して45度の角度で当て、インプラントと自然な歯の両方を優しく磨きます。

〇ブラッシングの方法

小さな円を描くように、または前後に優しく動かしながらブラッシングします。

インプラントの表面だけでなく、歯肉線周辺や歯と歯の間も念入りに磨きます。

〇時間を守る

1回のブラッシングは少なくとも2分間行います。1日に2回(朝と夜)のブラッシングが理想的です。

〇優しく磨く

強く磨きすぎないように注意します。強い圧力は歯肉の退縮やインプラントの損傷を引き起こす可能性があります。

③フロスや歯間ブラシの使用

フロスや歯間ブラシを使って、インプラントの周りの食べ物の残りやプラークを取り除きます。

~フロスの主な役割~

〇プラークの除去

フロスは、ブラッシングだけでは除去しきれないプラークを取り除きます。

プラークは細菌の塊であり、放置すると歯肉炎やインプラント周囲炎の原因となります。

〇歯肉疾患の予防

プラークの除去により、歯肉炎やインプラント周囲炎などの歯肉疾患を予防できます。

定期的なフロス使用は、歯肉の健康を維持するのに役立ちます。

〇インプラントの寿命延長

インプラント周辺のプラークや細菌の蓄積を防ぐことで、インプラントの健康を保ち、その寿命を延ばします。

〇口臭の予防

フロスは口臭の原因となる食べ物の残りや細菌を取り除くのに効果的です。

インプラント用フロスの使用方法

〇適切なフロスを選ぶ

インプラント用のフロスや、より柔らかいフロスを選びます。これは通常のフロスよりもインプラントや歯肉に優しいです。

〇優しく使用する

フロスを歯と歯の間、またはインプラントと自然な歯の間に優しく挿入します。

インプラントや歯肉を傷つけないように、強く引っ張ったり、無理に動かしたりしないよう注意します。

〇定期的に使用する

毎日の使用が推奨されます。特に夕食後や就寝前の使用が効果的です。

⑤口内洗浄剤の使用

定期的に口内洗浄剤を使うことで、細菌の増殖を防ぎ、口内を清潔に保つことができます。

注意すべきポイント

〇喫煙

喫煙はインプラントの健康に悪影響を及ぼします。喫煙者は非喫煙者に比べてインプラント周囲炎のリスクが高くなります。

〇飲食の習慣

砂糖の多い食品や飲み物は避け、バランスの良い食生活を心がけましょう。

〇ストレス管理

過度のストレスは免疫系に影響を及ぼし、インプラントの健康に悪影響を与える可能性があります。

 

まとめ

インプラントは、正しいケアとメンテナンスを行うことで、長期にわたって自然な歯のように噛むことが出来ます。

日常生活においてインプラントのメンテナンスに取り組むことは、健康な笑顔を保つための投資と言えるでしょう。

 

最後に

この記事があなたの選択を支援するための情報となり、美しく健康な笑顔を取り戻す一助となれば幸いです。

インプラントの症例リンク

 

記事の著者
しんぽ歯科医院 院長 新保 城一

しんぽ歯科医院は平成9年の開業当初より一貫して最先端の予防歯科医療の普及に取り組んでまいりました。

最初は治療目的で来院された方も歯科において予防がいかに重要であるかを十分に納得され、現在多くの方々が定期的にメインテナンスを目的として来院されています。