インプラントの寿命と耐久性。正しいアフターケアの方法とは

2023.10.12

歯の問題に対する最先端の治療法として、デンタルインプラントは近年非常に人気を博しています。しかし、インプラントを受けた後、それが一生持続するのか、どのようにケアすればよいのかについての疑問を持つ人も少なくありません。この記事では、デンタルインプラントの寿命と耐久性、そして正しいアフターケアの方法について詳しく解説します。

  1. インプラントの寿命と耐久性

    インプラントの寿命は一般的に10〜25年と言われています。しかし、適切なケアとメンテナンスを行うことで、さらに長持ちする可能性もあります。耐久性の鍵は、インプラントがどれだけ骨と結合するか、および周囲の組織が健康であるかにかかっています。

  2. インプラントの耐久性に影響する要因

    ①骨の質と量

    豊富で健康な骨を持っている人は、インプラントの結合がより強固になり、寿命が伸びる可能性があります。

    ②タバコ

    喫煙は骨や組織の健康に悪影響を及ぼし、インプラントの寿命を短縮する可能性があります。インプラント手術に限りませんが、外科手術を行った際は禁煙を心掛けましょう。

    ③口腔衛生

    定期的な歯科検診や適切なケアが、インプラントの持続性に大きく影響します。

  3. 正しいアフターケアの方法

    インプラントの寿命を延ばすためのアフターケアは非常に重要です。以下にその方法をいくつか紹介します。

    ①日常のブラッシングとフロス

    インプラント周辺は、自然な歯と同じようにケアが必要です。ブラッシングは、歯垢(プラーク)や細菌の除去、フロスはブラシで届かない部分の清潔を保つのに不可欠です。インプラント周辺の歯垢(プラーク)や食べ物の残りを取り除くために、毎日2回のブラッシングとフロスを習慣にしましょう。

    ②定期的な歯科検診

    専門家による定期的なチェックで、早期に問題を発見し適切な処置を受けることができます。

    またインプラント治療には治療後の保証期間がありますが、定期検診に通わずにインプラントの問題が出てしまった時は、保証ができない場合がありますので、インプラント治療を行った場合必ず定期検診に通ってください。

    ③硬い食べ物の摂取を避ける

    インプラントがまだ新しい場合、硬い食べ物は避けるようにしましょう。

     

  4. まとめ

    インプラントは適切なケアとメインテナンスを行えば、長期間にわたって問題なく使用することができます。寿命や耐久性を最大限に引き延ばすためには、日常のオーラルケアや生活習慣の見直しが欠かせません。健康な口腔を保つためにも、インプラントのアフターケアを正しく行いましょう。

    口内の健康は全身の健康にも影響を与える重要な要素です。インプラント治療を検討している方は、ぜひともこの記事を参考にして、より快適な治療を受けてください。

当院のインプラント症例

60代女性『入れ歯はやりたくない』奥歯のインプラント治療の症例

30代男性 『銀歯を白くしたい』オールセラミックとインプラント治療、ラミネートべニア治療を行った症例

 

 

記事の監修

しんぽ歯科医院 院長 新保 城一

しんぽ歯科医院は平成9年の開業当初より一貫して最先端の予防歯科医療の普及に取り組んでまいりました。

最初は治療目的で来院された方も歯科において予防がいかに重要であるかを十分に納得され、現在多くの方々が定期的にメインテナンスを目的として来院されています。

• アメリカインプラント学会
• 日本口腔衛生学会
• 日本歯周病学会
• JAID海外学術担当理事
• USC(南カルフォルニア大学)客員研究員
• ハーバード大学歯学部 リサーチコラボレーター
• 日本大学松戸歯学部歯周病学講座研究生
• 日吉歯科診療所 オーラルフィジシャン認定医
(予防歯科の日本における第一人者、熊谷崇先生に師事)