笑顔と歯科医療

2023.10.10

千葉県松戸市小金原 しんぽ歯科医院です。

9月19日付の日本歯科新聞のコラムです。

その昔、フランスでは「笑う」ことはいけない行為とされていたそうです。

特に、特権階級に属する人たちは砂糖の大量摂取による虫歯があった為、歯を出して笑うことはなかったそうです。むしろ歯を出して笑うことは砂糖を食べられない卑しい生まれであると、とらえられていたようです。

ところが、王政に陰りが見え始めると上流階級の男性たちは、一般市民と触れ合うようになり、その中で「笑顔」が徐々に広まっていったそうです。

そして、18世紀に登場したあたらしい歯科学も「笑顔」を後押ししたようです。それまでの 歯を抜くだけの前時代的な歯科治療からポーセレン人工歯などの近代的な歯科治療が行われるようになったことで、パリの人々は歯を見せて笑えるようになったのですね。

フランス革命の混乱期、それら近代的な歯科治療を行う歯科医たちは世界各地に亡命、歯科医療は亡命先でさらに発展し、現在の発症と重症化を予防するスタイルになった、ということです。

コラムにもありますが、予防する歯科医療は平和な環境で発展するもの、その礎は200年以上前に築かれていたんですね。