8020達成率61.5%でも安心できない理由

2025.07.15

千葉県松戸市小金原 しんぽ歯科医院です。

~「残っている歯」と「健康な歯」は違います~

令和6年の歯科疾患実態調査により、**80歳以上で20本以上の歯を有する人の割合が61.5%**に達したことが報告されました。

この「8020達成率」は年々上昇しており、過去30年間で大きく改善しています。

しかし、残っている歯がすべて「健康な歯」とは限りません。

実際に私たちが有料老人ホームなどで訪問診療をしている現場では、

  • 入居前にグラグラの歯や虫歯を放置したまま入居
  • 認知症などで治療が困難になってから状態が悪化
  • 結果的に**「歯があるのに噛めない」「痛くて何も食べられない」**

といったケースが少なくありません。

本当に大切なのは「噛める健康な歯」を保つこと

8020をただ「達成する」ことがゴールではなく、噛める・話せる・快適に過ごせる歯を維持することが本来の目的です。

そのためには:

✔ 定期的な歯科検診

✔ 年齢や体力を考慮した治療の計画

✔ 必要に応じた早期の抜歯や補綴処置(入れ歯・インプラントなど)

✔ 認知症や病気の進行を見越した早めの治療完了

が重要です。

当院では、ご高齢の方への訪問診療や入居前の歯科チェックも承っております。

「将来困らないために」今のうちから備えましょう。