総義歯研修会

2014.04.24

 

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先週末の二日間かみ合わせ医療会主催の総義歯コースの第4回に参加してきました。

今回はリマウント後の咬合調整リマウントとは型を取ってかみ合わせを決めて入れ歯が出来上がるのですが、入れ歯のプラスチックのひずみなどの理由で狂いが生じて出来てきたからといってピタッとあうことはありません。

ですから仮にその状態で入れて帰って使っていただいたとしても、よく噛めるようにはなりません。そこでゴシックアーチトレーサーという器具を使い、検査をして咬合器という機械につけ歯科医師自らが入れ歯を調整し、よいかみ合わせに仕上げた後に患者さんに提供しています。これは非常に手間のかかる作業なのですが、とても大切な工程です。その技術は入れ歯だけでなく、インプラントやブリッジ、矯正治療にも必要な技術です。特に近年インプラントを治療を希望される患者さんが多いのですが、インプラントは歯の根の代用品にすぎません。

埋める事が目的で無く上に入れ歯や被せものをきちんと載せ噛める様にすることが目的なのです。

噛み合わせの調整が悪いとインプラントや自分の歯が揺すられ抜けてしまいます。入れ歯の場合は外れたり痛くなります。とてもとても重要です。

毎日インプラントや大きなブリッジの治療が有る訳ではありませんので取り外し出来かみ合わせを確認出来る総義歯で常に手を動かし口の中全体がイメージ出来るようにしておく必要があります。将棋や碁の棋士が対局をイメージするのと同じです。

ここを削ればここが次に当たると読み全体のバランスをとるのです。

すると入れ歯は暴れなくなり収まりが良くなります。2日間あっという間でした。

来月までに8回これを繰り返す宿題が出ています。大変ですが(汗)