Facebook『歯科塾』より

2013.04.17

[99歳までは助走、100歳からが本番だ(曻地三郎)]

先日の記事で、日野原重明先生をご紹介させていただきましたが、101歳を迎えた日野原先生が「兄ちゃん」と慕う曻地三郎(しょうち・さぶろう)先生がいます。

106歳を迎えた曻地先生は、現在でも現役で働かれ、英仏独など8か国語を使うといいます。

曻地先生の健康法は、“よく噛むこと”だといいます。

曻地先生の脳をMRIで分析した島史雄先生は、「脳が30歳若い。咀嚼によって、内臓に負担を与えず、良質の栄養が全身と脳に供給されている。知覚や聴覚をつかさどる脳幹網様体も活性化し、脳の各部へ信号を伝達、脳全体の活力が増している。」と分析します。

改めて咀嚼の重要性を感じます。

参考文献:
「食 くらし」取材班編『命の入口 心の出口』(西日本新聞社)

記事・浦濱隼人
2013/04/17

 

[童話の王様と歯痛]

『裸の王様』や『みにくいアヒルの子』などの代表作で知られる、ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、ひどい歯痛に悩まされていたといいます。

1867年、アンデルセンが、生まれ故郷であるオーデンセの名誉市民に選ばれた際に、祝賀パーティーの席でスープしか口にすることができず、その様子を見ていたオーデンセの市民は、「偉くなったのに威張らず、謙虚な人だ」と感動したという逸話が残されています。

1867年といえば、ハーバード大学歯学部が設立された年。歯科医療を取り巻く環境も現代のように整備されていなかったことを考えると、世界中の子供たちに夢をあたえた童話の王様も歯痛には勝てなかったのかもしれません。

多くの先達の努力によって、現代に生きる私達が医療の恩恵を受けられることに感謝です。
記事・浦濱隼人
2013/04/16