口腔のリハビリレーションブラッシング

2013.02.18

クリニカルコーデイネーターの石川です。

先週は摂食研究会主催のリハビリテーションブラッシング講座に参加させていただきました。

歯ブラシを使った機能訓練で麻痺の状態が改善し、生活の質が大きく変わる様子を学んできました。

もともとは障害のある方のリハビリを目的として考案されたテクニックですが、後に高齢者にも有効であることがわかり、裾野が広がってきているようです。

受講される方々は看護職、介護職、歯科医師、歯科衛生士などさまざまな分野の方々で

現場でかなり必要とさてている知識であることを感じました。

健康な時は全く当たり前に出来ている飲み込むという機能が、加齢や病気が原因で困難になり、そこに焦点をあてたリハビリがまだ一般化されていないのが現実です。

今後超高齢化が進む中で誤嚥性の肺炎はますます増えることが予想されます。私達の診療室でも、うがい時にむせたり、治療中にむせがひどく治療の中断をするしかないような事例が見受けられていました。予防主体の私達の歯科医院でもお元気なうちに出来るアプローチがないものかと考えていたところでした。

そこに先月取材をうけた日本歯科新聞社の編集者さんからお話を伺い是非是非にとお願いして今回の参加となりました。

今回の講習で椅子をおこすタイミング、姿勢の問題、うがいの仕方のアドバイスなどお声かけするだけでも改善しそうなこと発見しました。

ただ残念なことは考案者の柴田先生が突然急逝され、現在はご主人さまやお弟子さん達がその意志をついで宇都宮を中心に活動されていますが、せっかく体系化したこのテクニックがあまり多くの方に認知されていないことです。

このほかにもさまざまなアプローチがあるようですので是非次回は当院の衛生士と一緒に参加させていただきたいと思いました。

今後はお弟子さん達のご活躍を注目して行きたいです。

フレー!フレー!摂食研究会 松戸から応援しています。