チームミィーティング
2010.07.06
松戸市小金原しんぽ歯科医院院長の新保です。去る7月3・4日に山形県酒田市東北公益文化大学にて行われた、2010年チームミィーティングに私と衛生士の沼田と宇佐見の3名で参加してきました。
何故酒田?と思われる方も多いかと思いますが、日本の予防歯科の第一人者で、学校の先生ならご存知とは思いますが、数年前から歯科検診にCO(要観察歯)という項目や探針(検診用の針)の使用を控えるようになったのは熊谷崇先生の考えによるものなのです。その熊谷先生は「酒田市民の口腔内を日本一にする」という信念の基酒田市に於いてチェア22台の個室診療室にてメインテナンスを行っております。(成人65%子供80%以上が定期健診)因みに歯科医療先進国と言われるスウェーデンは約90%国民健康保険の無いアメリカでは年収400万以上が80%以上で400万以下で50%日本では2%酒田市では10%となっています。ここまでに至る孤軍奮闘振りはテレビ雑誌で取り上げられるくらい並大抵ではありませんでした。
我々が毎年参加する目的はより確実に当院の患者さんのお口の中を虫歯や歯周病から守る為のシステムを確立する為の努力の1つです。
そもそもオーラルフィジシャンって何?って思われるでしょう。それは『将来の日本の社会で起きることは超高齢化と医療費の莫大な増加で高齢者にかかる医療費は異常に高額で、対策を講じなければ遅かれ早かれ国民健康保険は破綻する。一方口腔を健康に保っている高齢者は一般医療費もあまり使わない事が明らかになっている。歯を高齢になっても残す様な歯科医療のシフトが各方面で利益をもたらす。その為に口の中の二大疾患である虫歯・歯周病に対して検査に基づいて治療計画を立て患者の生涯において疾病の発症と再発を予防する人材の育成が急務であり、患者さんの口腔内を守り育てる人を一人でも多く育てたい。』という熊谷先生の考えの基日本中から予防歯科を実践したいと思う歯科医を集め、ふるいにかけ選抜された歯科医の集まりです。年に一度のこのミィーティングは日本中から約500名が集まり、様々なプレゼンテーションが行われます。治療中心の医療から予防中心に切り替えることは生半可な事では上手く行かず資金・土地柄・スタッフの協力・保険請求の問題など様々な障害を乗り越えなければなりません。そこで諦めてしまう医院が多い中、ここに集まる仲間達は日々悪戦苦闘しながら頑張っておりその姿を見る度に『自分だけではないんだ。』とやる気が湧いてきます。今年もチィームミィーティングに参加して『予防に勝る治療なし』と確信して帰ってきました。