高濃度ビタミンC点滴

2020.09.01

千葉県松戸市小金原 しんぽ歯科医院 衛生士&看護師の梅澤真里です。

昨日院長と共に「歯科医師のための点滴療法」のウェビナーを受講しました。

高濃度ビタミンCとマイヤーズカクテル点滴について学びました。

歯科で点滴?と思われる方も多いと思いますが実は歯肉や歯槽骨を構成する有機物の大部分はⅠ型コラーゲンであり、創傷治癒のプロセスにおいてコラーゲンは線維芽細胞や骨芽細胞により産生され、毛細血管新生による血液供給と共に治癒を促します。

その後線維芽細胞、コラーゲン、毛細血管で構成された線維性結合組織である肉芽組織が自己増殖を繰り返し創傷部を埋め尽くします。

コラーゲンの合成にはビタミンCが補酵素として不可欠なので創傷治癒が正常に完結するためには十分なビタミンCが必要となります。

又現代人は精神的ストレスや肉体的ストレスにより体内に活性酸素が産生されます。それを打ち消すためにもビタミンCが必要になるのですが不足している場合には打ち消すことが出来ず酸化ストレスが上昇し全身的な炎症傾向が強まり、口腔においても歯周組織やインプラント周囲組織の組織破壊が生じやすく、又治癒しにくくなります。

高濃度ビタミンC点滴により歯肉や歯槽骨の酸化ストレスを減少させ、歯周病やインプラント周囲炎の予防や治療が出来ることから、当院では点滴療法を取り入れていこうと考えています。