ボツリヌス療法(ボトックス注射)

2022.01.14

千葉県松戸市小金原 しんぽ歯科医院 衛生士&看護師の梅澤真里です。
日本でボトックスと言えばおでこや目じりのしわに対する美容診療を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし実は40年以上にわたって様々な疾病治療に使われています。
歯科では過大な咬合力を改善するために使用されています。
過大な咬合力が働くと、被せものが壊れる、歯の根が割れる、知覚過敏、歯の根元が削れる、顎が痛いなどの症状が現れます。
ボトックスと聞くとボツリヌス菌を注射して大丈夫?と思われると思いますが、ボツリヌス菌が産生する菌体外毒素(ボツリヌストキシン)を有効成分として筋肉内に注射するので、ボツリヌス菌に感染する危険性はありません。
私も噛みしめがひどく今までに力により歯根が割れた歯が3本・・・。
マウスピースは寝ている間に外してしまい効果なし。
数年前より定期的にボトックス注射を打つようになってからは朝、顎の痛みも消失しました。
夜寝ている間の噛みしめは自覚のないことも多いですが、一度ご自分のお口をチェックしてみてはいかがでしょうか?
咬合力が異常に強い方になると写真の様に口の中の骨が隆起している場合が多いです。