京都で「ザイゴマインプラント」トレーニングを受講しました

2025.10.30

千葉県松戸市小金原 しんぽ歯科医院 院長の新保です。

昨日は診療を休ませていただき、京都の五十嵐インプラントセンターにて、恩師・五十嵐 一 先生のもとでザイゴマインプラント(頬骨インプラント)のトレーニングを受講してきました。

ご不便をおかけしましたが、この学びを今後のインプラント治療にしっかりと活かしてまいります。

■ ザイゴマインプラントとは?

上顎の骨が著しく不足している場合に、

頬骨(ざい骨)に固定する特別な長さのインプラントです。

通常は上顎に6本のインプラントを入れ、うち後方の2本がザイゴマとなります。

インプラント治療の父・ブローネマルク先生が考案に関わった歴史ある技術です。

■ なぜ必要なのか?

上顎の骨が少ない場合、一般的にはサイナスリフト(骨造成)を行います。

しかし上顎の奥歯は咀嚼力が強く、長期的には安定しにくいケースもあります。

そこで、**最初から硬い頬骨に固定する「ザイゴマインプラント」**が有効な選択肢となります。

10年、20年先を見据えたときに、より確実な支えを得られる方法のひとつです。

■ 「やる機会は少ない」――それでも学ぶ理由

五十嵐先生はこうおっしゃっていました。

「実際に適応となる症例は多くない。

しかし、正しい知識がなければ患者さんを守れない。」

最近はインプラントのセカンドオピニオンが増えており、

治療方針に迷う患者さんが増えているのも事実です。

なかには、

  • 前医の計画に問題がなくても否定して自院へ誘導する
  • 不安を煽って治療を奪う

といった残念なケースもあります。

だからこそ、正しい知識と倫理観を持って判断できる歯科医院でありたいと思っています。

■ 当院のこれから

当院でも、セカンドオピニオンの相談が確実に増えています。

だからこそ、どのようなケースにも対応できるよう、

「ザイゴマインプラント」を含む幅広い治療オプションを学び、導入してまいります。

今後も、患者さん一人ひとりに最適な治療を提案できるよう、

学びと研鑽を重ねていきます。