インプラント治療に迷ったら?セカンドオピニオンで後悔しない選択を

2025.09.09
インプラント治療は、歯を失った方にとって非常に有効な選択肢のひとつです。しかしその一方で、治療費が高額であること、外科的処置を伴うこと、治療期間が長くなることなどから、不安や迷いを抱える患者さまも少なくありません。
「本当にこの治療で大丈夫なのか?」「他にもっと自分に合った治療法があるのでは?」「費用が高すぎる気がする」――そんな疑問や不安を抱いたときこそ、セカンドオピニオンを活用すべきタイミングです。
セカンドオピニオンとは、現在診療を受けている医院とは別の医師に意見を求めることを指します。これは、誤診を避けるためだけでなく、患者自身が納得したうえで治療を選択するための、大切なステップです。
なぜインプラント治療にはセカンドオピニオンが必要なのか?
インプラントは「歯科医院によって提案される治療方針や費用が大きく異なる」ことが珍しくありません。ある医院では抜歯が必要だと言われても、別の医院では歯を残す選択が可能だったり、骨造成が必要と言われたが他院では不要だったりするケースもあります。
また、インプラントの費用は自由診療のため、医院によって金額や保証内容にも大きな差があります。「提示された治療費が高額だけれど、相場なのかどうかわからない」と感じる方は、複数の医院で意見を聞いてみることで、費用の妥当性や治療内容の正当性を確認できます。
さらに、患者と医師との信頼関係も治療の成功には欠かせません。説明が不十分で疑問が残るような場合や、治療の流れがよく分からないまま進んでしまうと、不安な気持ちを抱えたまま治療が始まってしまうことになります。そうならないためにも、他の医師の意見を聞くことで視野が広がり、より納得できる選択につながります。
セカンドオピニオンを受けるべき主なケース
セカンドオピニオンが特に有効なのは、以下のようなケースです。
- 抜歯を勧められたが迷っている
→ 本当に抜歯しか方法がないのかどうか、他の意見を聞いてみたい。 - 治療内容が大がかりで不安
→ 骨造成や複数本の埋入など、大きな処置に不安を感じている。 - 費用が想定よりも高く、相場が分からない
→ 同じ治療でも医院ごとに費用が異なるため、比較したい。 - 担当医師との相性や説明に不信感がある
→ 信頼できる医師に出会いたい、安心して治療に臨みたい。 - インプラント以外の選択肢(入れ歯・ブリッジなど)も検討したい
→ 自分のライフスタイルや希望に合った方法を、比較検討したい。
セカンドオピニオンの受け方と準備
実際にセカンドオピニオンを受ける場合は、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズです。
まず、予約時に「セカンドオピニオンを希望している」と伝えること。医院によっては通常の初診とは別の対応をしてくれる場合があります。
次に、現在通っている医院から受け取った資料(レントゲンやCT画像、治療計画書、見積もりなど)があれば、持参すると具体的な相談がしやすくなります。
また、セカンドオピニオンは医院によって無料・有料が異なるため、事前に費用を確認することも大切です。
当院では、インプラントに関するセカンドオピニオン相談を受付中です
当院では、インプラント治療に関してお悩みの方を対象に、無料カウンセリングを実施しています。
「このまま今の治療で大丈夫か不安」「違う選択肢があるなら知りたい」など、どんなご相談でもお気軽にお話しください。
経験豊富な歯科医師が、患者さまのお口の状態を丁寧に診察し、治療計画の内容やリスク・費用についても分かりやすくご説明いたします。
完全予約制・個室対応ですので、安心してご来院いただけます。
まとめ:後悔しない治療のために、“納得”という選択を
インプラント治療は、治療を始める前の「選択」が非常に重要です。どんなに優れた技術であっても、患者自身が納得していなければ、満足度の高い治療にはつながりません。
セカンドオピニオンは、「迷っている自分」に自信を与える手段です。意見が一致すれば安心感につながり、異なる意見を得た場合は選択の幅が広がります。
記事の著者
しんぽ歯科医院 院長 新保 城一
しんぽ歯科医院は平成9年の開業当初より一貫して最先端の予防歯科医療の普及に取り組んでまいりました。
最初は治療目的で来院された方も歯科において予防がいかに重要であるかを十分に納得され、現在多くの方々が定期的にメインテナンスを目的として来院されています。
- アメリカインプラント学会
- 日本口腔衛生学会
- 日本歯周病学会
- JAID海外学術担当理事
- USC(南カルフォルニア大学)客員研究員
- ハーバード大学歯学部 リサーチコラボレーター
- 日本大学松戸歯学部歯周病学講座研究生
- 日吉歯科診療所 オーラルフィジシャン認定医
(予防歯科の日本における第一人者、熊谷崇先生に師事)