講演会後の質疑応答から
2024.04.26
千葉県松戸市小金原 しんぽ歯科医院です。
前回のブログからの続きです。
講演後の質問の時間では多くの疑問・質問が出ました。その中の一つ義歯の取り扱い、特に夜間の装着について東日本大震災でのデータを基に話をされました。
いつ起こるかわからない災害、着の身着のまま逃げたものの入れ歯を入れ忘れたせいで、配られた食事が食べられないということが起きてしまい健康を害するということが実際起きています。
乾パンや硬くなったご飯などは歯がなければ食べられません。また配給の水は貴重なため、たとえ入れ歯が入っていても、歯磨きや入れ歯の洗浄などが出来ず、誤嚥性肺炎が増加していることも問題です。
避難所での暮らしはストレスが蓄積されます。入れ歯の無い顔を見られたくないという理由で、災害前にはできていたご近所の人々との他愛無いおしゃべりなどのコミュニケーションをとらなくなったりと、精神的な問題までも引き起こし、さらにストレスが蓄積されるようです。
入れ歯を入れたまま寝る、外して寝る。どちらにもメリット、デメリットがあります。答えは人それぞれで正解はないようです。アドバイスはしますが、最終的にはご自分で判断していただくしかないということです。
自分の身を守るのは自分自身、入れ歯を入れる入れないも決めるのは自分自身、今どきの風潮ですね。